白華
冬季のコンクリート補修作業で最も懸念されるのが“白華(はっか:エフロレッセンス)現象”。
施工して数日後に施工箇所が真っ白な粉を噴いた状態になり、指先で触れると白くなる。
通常施工であれば季節要因としてスルーできるかもしれないか色合わせを特徴とする補修作業では見逃されない現象となる。
化学的なメカニズムは、コンクリート成分の水酸化カルシウムが染み込んだ雨水に溶け出し、空気中の二酸化炭素と反応し、炭酸カルシウムに変化した状態。
Ca(OH)2 + CO2 = CaCO3 + H2O ↑
ブラシ等で擦り水で洗い流せば取り除く事が出来るが、硬いモノはグラインダーやハンマーで強制的に取り除く場合もある。
白華現象をこれまで絶対悪と決めつけていたが、最近地球温暖化の主原因とされる二酸化炭素を吸収するコンクリートが開発されたと聞き※、調べると白華メカニズムと酷似しているような!?
実際、白華するとそれだけCO2を減らした訳で、地球温暖化対策に貢献した事となる。
※CO2-SUICOM(スイコム)
2020年12月に日本政府経済産業省が発表