公共工事

2022年9月、高速道路の橋脚補修工事を直で受注した。

これまで幾度と行った橋脚工事だが、コンクリート補修美装事業のスタート時は、この高速道路の橋脚の補修工事がメインだった。

名二環と東海環状の高架化に伴い、各所で行っていた工事に応援という形で長く現場入りしたが、一段落したため、その後活動範囲を民間にシフトした。

沢山あるコンクリートの中でも橋脚はいわば得意な部類で、扱う材料との相性もいい。

懸念されるのは工期。機動力を問われるとかなり危うい。

活動開始して早8年、勿論最初は応援のみ、徐々に仕事が貰えるようになり、公共と民間の両刀使いで少しずつ顧客が増え、最近では仕事が途切れる事がなくなった。

民間は、季節を問わず仕事があり、作業量も丁度いいように感じる。というよりも、丁度いい作業量のクライアントが現在の顧客になっている。

連絡があれば即対応できたが、週単位の作業が入ると、あっという間に対応不可、人を増やす気がないだけに仕方ない。とはいえ誠意をもって精一杯の対応を心掛けている。

唯一例外は土間の全面補修。全面塗付け作業にはどうしても機動力が必要で、幾度もチャレンジしたものの、単身では体力が覚束ない。この手の作業は、応援を呼ぶか左官屋さんにお任せしたい。

民間でのより良い仕上げ手法を模索しながら各種トップコートの商材知識が身についた事は大きい。単に色と形を整えるだけに留まらず、より永く綺麗であり続けるための知識。補修する事でより良くなる方法の模索が、より良い仕事の提案力となる。

一口に“コンクリート”といっても、使われ方や施工箇所で補修仕上げ方法が大きく変わる。目指すは最少にして最大の効果。試行錯誤は続く。