エフロカット/テクノクリーン
モルタルを薄塗付する事が多いため、12月頃から春先迄の間は施工後補修部が白くなる白華(エフロ)に悩まされてきた。
今季も12月初旬に土間補修で塗付後に水打ちして均すと一週後は全面粉ダラケの真っ白で私は蒼白。
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因みにこの後に水打ちなしで施工した箇所では白華しなかった。
同様の作業は気温が上がる春先迄見送るしかないと諦めていたがググると“白華防止剤”なるモノを発見!
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ひとつはテクノクリーン社の「エフロカット」。主成分は脂肪酸ナトリウムで植物由来らしい。施工時粉比6%混入する方法と後施工10倍希釈2回散布する方法と説明があるが、散布はインターロック施工用で塗付補修では混入法のみ。もしやと混入法後に散布すると効果向上するか問合せるとW効果はないとの回答、成る程!
余談だが山梨にも同名のテクノクリーン社があり、そちらはテクノクリーン株式会社で、エフロカットは大坂府所在の株式会社テクノクリーン。
そしてもう一つはマノール社の「ノンエフロ」、主成分はこちらは脂肪酸アルミニウム。使用法は施工時の混入。市場価格は若干だがマノール社製品の方がお値打ち。
化学的には主成分の脂肪酸基がモルタルの白華成分と結合して白華抑制するという仕組だが、では置換されるNa+やAl3+はどうなるか?
早速1月初旬にエフロカットを混入して土間補修を試みる。
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豊運床用うす塗りをエフロカット混入水で練りローラー塗り。結果は惨敗で析出した白華でタイヤが真っ白になる状態。再施工は春迄延期した。
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同時期に施工した別現場がコチラ↓
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カチオンプライマー塗布しゼロヨン+W+エフロカット混入水を刷毛薄塗り。枠押えは未着手で3週間後に確認すると色味は良好で無事完了。
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同業者からは期待した効果はないと言われていたが、試行が全敗ではないだけに甲乙つけがたい結果となったが、エフロカットとゼロヨンとは相性がいいと思われる。
冬季モルタルによる薄塗り補修は、現時点では試行継続です。