ペンキ汚れ

ペンキを隣地に飛散してしまったという事で連絡を頂きました。

現場を確認すると隣接する住宅のフェンス・室外機・建屋に黄色と青色のペンキが飛び散っていました。

フェンスや室外機などは専門外なので知り合いのリペアさんを紹介したが、コンクリート部分のみ任せて頂く事に。

一般的なコンクリートの汚れは塩素系洗剤（所謂漂白剤或いはカビキラー）で取れるが塗料には無力。

なのでシンナーを試したがコレもダメ。

シンナーには塗装用シンナーとラッカーシンナーがある事を初めて教わる。

塗装用シンナーとラッカーシンナーとでは溶解力が全く違い、どれ位違うかというと、塗装用シンナーを小分けしたプラスチック容器にラッカーシンナーを入れたら暫くしたらプラスチックがドロドロっと溶けた。

なので容器（つまりコップ）は紙コップを使う事も教わる。

そして局所をゴシゴシやるのに歯ブラシを使っていたが、ゴシゴシ度をアップするのに真鍮製ブラシがいい事も教わる。ゴシゴシがゴリゴリになり、溶解力がアップした。

斯くして塗料落としには「ラッカー」「紙コップ」「真鍮ブラシ」の三種の神器。

余談だが、樹脂を溶かしたり薄めたりする有機溶剤のシンナーも上記の2種の他、エポキシシンナー・ウレタンシンナー・アクリルシンナーがあり、塗料の成分に応じたモノを使う必要がある。

また勿論シンナーだけで落ち切れない部分は材料を乗せて馴染ませなければならない。