刷毛引き土間の汚れ
刷毛引き仕上げの土間は、補修の工法でペーパー仕上げができないという制約がある。そのため乗せる材料の乾き色をコントロールする必要がある。
今回2箇所の補修でひとつは①門塀改修工事で飛び散った汚れ、そしてもうひとつは②後から急に目立つよえになった白い筋。
①飛び散った汚れ
ペーパーで擦ったが若干薄くなる程度で効果薄。汚れが中まで染みているため、色調合したネタを薄く塗り広げる。
②白い筋
何かを引き擦ったような白い筋。触ってみると筋は刷毛目の凹に出来ていた。削れなら凸で白華だと思われる。乾き色を意識して色調合したネタを刷毛で刷毛目に沿って塗り拡げる。
刷毛引き土間は筋を潰さない事が大事。そのため骨材がないかかなり細かいものが適している。